文山包種茶の製造工程
茶摘み
 包種茶は一芯三葉摘みといって、一本の芽に三枚の若葉を手摘みで摘み取っていきます。
 芳醇な香りが命の半発酵茶は、葉の中の香が十分に育ち、熟成された若葉を用います。
 茶摘みをしている方たちの手の動きはとても早く一芯三葉に正確に摘まれています。
 私も茶摘み体験をしてきましたが、おばさんたちの早業には驚きでした。
 茶葉は摘まれた瞬間から発酵が始まるので、のんびりしていると発酵にムラができてしまう
 ため、茶摘みは手早さが重要になります。
屋外萎凋
 摘んだ茶葉を竹製の平ザルに移し、茶葉を広げて日光にさらすという工程が、第一回目の発
 酵です。当日の天候や気温によって発酵時間は変化します。茶葉の状態もその時々によっ
 て異なっているため、茶葉の香を頻繁に嗅いで、ちょうどよい発酵状態になるのを待ちます。
 茶作りはすべて経験によって養われた勘で進められています。
室内萎凋
 屋外萎凋を終えると平ザルはそのまま風通しの良い室内で一〜二時間静置して、かき混ぜる
 という作業を約十時間繰り返して発酵させます。よいお茶を作るには、まず、香を深く成熟させる
 ために発酵をゆっくり進めることが肝心のようです。
 次に棒状になった撹拌機(カクハンキ)に入れ回転させ、発酵を促すための仕上げをします。
釜炒り(炒青)
 発酵が十分に進んだ頃合を見計らって発酵を止める釜炒りの工程へ移ります。発酵しすぎると
 香にアクが出てしまうそうです。
 釜の温度は160℃〜170℃。葉の発酵を瞬時に止めるには、高温で熱を加え、葉の中の酸化
 酸素を消滅させます。ゆっくりと回転する釜へ茶葉を入れると強烈な香が工場内に広がります。
 釜炒りの時間は約五分なので、作業中は釜を離れず常に茶葉の状態や香を確かめています。
揉捻
 揉捻は、葉の水分を均等にしながら水分をとばし、お茶の出をよくするためと、茶葉の形を整え
 ます。
 揉捻機は、半球状になった台の上にお碗をかぶせたような形のもので、それが回転して茶葉
 を揉みます。揉捻機にかけると、葉がよられ、だんだんお茶らしい形になってきました。
乾燥
 乾燥もやはり茶葉の状態をみながら行われます。乾燥機に入れ約二十分〜二十五分。さらに
 本乾燥機に移され60℃〜70℃でじっくり二時間乾燥し、出来上がりになります。
祖茶(ソチャ)
 出来上がったお茶は祖茶と呼ばれ、仕上げに茎が取り除かれます。茎取り作業も丁寧に取り
 除かれ、袋詰され、茶店に出荷されます。
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